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木名瀬 栄
KEK Proceedings 99-15, p.76 - 81, 1999/00
内部被ばくモニタリングに用いる全身カウンタは、人体内に摂取された放射性物質の沈着部位の特定とその放射性物質の定性定量評価を行うことを目的としている。したがって、全身カウンタによる放射性物質の人体内負荷量測定には、スペクトル測定のできる測定器を用い、適切な校正による計数効率を求めておく必要がある。しかしながら、計数効率の光子エネルギー依存性(計数効率曲線)は、校正に用いる物理ファントムの個数制約のため、実測による校正が困難であり、物理ファントムを必要としない計算等による作成が必要である。今回、測定実務に必要な光子エネルギー範囲において、物理ファントムに対する全身カウンタの波高分布をモンテカルロ計算により求め、計数効率曲線を作成し、計数効率に対する多重散乱(特に、物理ファントムからの散乱線)の寄与について解析した。
浮辺 雅宏*; 岸本 牧; 片桐 政樹; 倉門 雅彦*; 中村 龍也*; 中沢 正治*
Japanese Journal of Applied Physics, 37(SUPPL.37-2), p.46 - 51, 1998/00
被引用回数:11 パーセンタイル:48.88(Physics, Applied)超伝導トンネル接合素子のエネルギー分解能や検出効率を改善するには、素子内でのX線信号生成過程(光電子エスケープ、準粒子再結合、準粒子拡散、トンネリング)の研究が不可欠である。X線ピークと下部に続くプラトーからなるX線スペクトルを決定する光電子のエスケープ過程をモデル化しピーク確率を求め、放射光を用いて測定した5-18keVのX線スペクトルより得た実験結果と比較した。その結果、求めた量子効率と実験結果が一致し、モデルの妥当性が確認できた。また、このモデルを用いることにより素子構造の最適化の検証を行った。
沢村 卓史*
PNC TJ1600 95-004, 51 Pages, 1995/03
核燃料施設からの直接線およびスカイシャイン線による線量評価は、施設の環境評価項目の1つに位置づけられており、遮蔽計算コードにより解析が行われている。しかし、ベンチマークデータが極めて少ないこと等もあり、評価においては十分な安全裕度が見込まれている。このため合理的な評価を行うためには、スカイシャイン線に係わる実測データの取得が不可欠である。本研究は、施設からのスカイシャイン線のベンチマークデータの取得および各種計算コードの検証を目的として実施するものである。今年度は、同期方式によるパルス状放射線測定装置を作製し、北大45MeV電子線型加速器施設内の線量分布測定を実施することにより、作製した装置がスカイシャイン線による線量測定に有効であることを実験的に明らかにすると共に汎用ユーザーズ版EGS4による北大45MeV施設のスカイシャイン線評価への適用を検討するため以下の研究を行った。・同期法によるパルス状放射線測定装置を作製し、ゲート動作の有効性とバックグランド低減率の測定等の基礎実験を行った。その結果、ゲートパルス幅が10S時において約1.510-3の低減率を得た。・北大45MeV電子線型加速器施設内の建て屋内外の線量分布測定を実施した。その結果、バックグランドレベルの1/20-1/250のレベルの施設からの放射線を短時間で精度良く評価できることが実証された。・EGS4による北大45MeV電子線型加速器施設からのスカイシャイン線評価のためのシミュレーションを行った。その結果、約400m以遠において多重散乱の効果が大きくなることが示された。
田中 隆一
応用物理, 48(5), p.432 - 440, 1979/00
電子加速器の照射野における電子流密度分布の簡単な近似式を照射に関わる物理的緒元の関数として見出した。計算はガラス分布型の簡単な多重散乱理論から引出される平均二乗散乱角を基礎とし、照射窓、空気層での散乱、電子透過率、ビーム走査などが考慮された。電子流密度は空気中に置かれたグラファイト吸収体による電荷吸収法によって測定された。計算結果は0.089~0.29の範囲の平均二乗散乱角の計算値に対して、散乱角が大きな場合を除いて、約10%以内で実験値に一致した。走査ビームの電子流密度の周期的変動、および本計算法の吸収線量評価への応用についても述べた。
大久保 牧夫
JAERI-M 7988, 32 Pages, 1978/11
共鳴領域中性子の、捕獲、散乱などの確率をしらべるためにモンテカルロプログラムを作整した。傾けた円板に入射する個々の中性子の動きを、共鳴パラメータより求めた断面積を用いて、完全にシミュレートする。多くの入射中性子の平均の命運から、捕獲、前面散乱、後面散乱、横面散乱、透過などの確率を求める。入射中性子のエネルギは共鳴付近で細かく変化させて、上記の各確率の変化をもとめる。(2)多重散乱基本ループ、座標変換、断面積公式、ターゲット核熱運動を述べ、(3)フローチャート、(4)入力カードの作り方、またAPPENDIXにFORTRAN LISTを付けた。計算はFACOM-230/75によった。計算出力の例も付けた。
大久保 牧夫
Nuclear Science and Engineering, 66(2), p.217 - 228, 1978/02
被引用回数:4厚い試料に入射する中性子の捕獲率、散乱率を、JAERI LinacのTOFスペクトロメータで測定し、結果をモンテカルロ計算と比較した。入射中性子エネルギーをずらしていくと薄い試料の場合は、共鳴エネルギーにおいて、捕獲率はピークをなす。しかし充分に厚い試料の場合は、逆に凹みになる。この飽和現象を、モンテカルロ計算により、入射中性子が試料内で捕獲されるまでに歩いた距離の分布から解析した。共鳴エネルギーにおける飽和捕獲率Pcoを定義し、それの共鳴パラメータn/への依存性をしらべた。Pcoとn/の関係(反跳エネルギーをパラメータに含む)がモンテカルロ計算で得られた。この関係は、いろいろなn/を持つ多くの共鳴のPcoを測定することにより、確認された。この関係によりn/の、試料厚によらない測定が可能である。
田中 隆一
JAERI-M 6998, 32 Pages, 1977/03
照射用電子加速器の照射面上における線束密度分布の計算法を照射に関わる物理的諸元の簡単な関数として見出した。計算はガウス分布型の単純な多重散乱理論から得られる平均二束散乱角を基礎とし、空気層での散乱、ビーム走査、電子透過率などを補正項として考慮した。線束密度分布の測定にはグラファイトターゲットによる空気中での電荷吸収法を用い、計算から得られる平均二束散乱角が0.0885から0.293の範囲の電子ビームに対して行った。計算結果は走査密度分布が均一ならば線束密度分布のピークを中心に広い領域にわたって約10%以内で実験結果と一致することがわかった。この結果本計算法が一般の照射用電子加速器の線量計算および照射を利用する種々の反応装置の設計に応用できることが確かめられた。その他線束密度分布の計算に対する多重散乱理論の適用性、走査ビームの線束密度の周期的変動などについても述べた。
大久保 牧夫
JAERI-M 6918, 23 Pages, 1977/02
厚い試料に入射する共鳴領域中性子の捕獲は、自己遮蔽と多重散乱のために、複雑になる。モンテカルロ計算によると、試料得オ厚くしていく時、共鳴エネルギーに於る捕獲率は、一定値Pcoに飽和し、この値と共鳴パラメ-タ、n/、反跳エネルギーとの間に簡単な関係がある。計算を確認する目的で、Moxon-Rae型ガンマ線検出器、透過型中性子束モニタを製作し、リニアック飛行時間スペクトロメータによりPcoを測定した。12核種、19の共鳴にわたり、種々のn/を持つ共鳴のPcoを測定し、モンテカルロ計算の予想を確認した。Pcoとn/の関係を利用して、Pco測定値からn/、/を求める事、また透過率測定データと組合わせて、共鳴レベルスピンの決定が可能な事を示した。これらはPcoの性質から、試料の厚さによらない事が特徴である。
大久保 牧夫
Nuclear Instruments and Methods, 143(1), p.173 - 175, 1977/01
eV~KeVの入射中性子に対する中性子の減速過程を、巾のせまい共鳴による捕獲により、ミクロに測定した。リニアック飛行時間スペクトロメータにより、試料中で0回、及び1回散乱後の中性子共鳴捕獲イールドの形から、散乱の際のエネルギ・ロス、及びターゲット核の有効質量を、Fe 1.15KeV、Cu230eV、Mo、70eV、159eV、Sb 64eVの共鳴について測定した。 得られた有効質量はふつうの原子核質量と実験誤差内で一致した。
大久保 牧夫
JAERI-M 6034, 25 Pages, 1975/03
中性子共鳴領域での多重散乱の影響を調べるために、タングステンの補獲、散乱各イールドを、Li-Liグラスシンチレータを用いて、リニアックの中性子飛行時間スペクトロメータで測定した。一方、モンテカルロ法プログラムを作成し、試料中の中性子の振舞のシミレーションを行い、補獲、散乱イールドを計算した。計算値と実験値の比較では、かなりよい一致を得た。実験及び計算によると、共鳴エネルギーに於る補獲イールドは、試料が薄いときはピークをなし、試料を厚くしていくと逆にディプになる。この飽和現象を中性子が試料中で補獲されるまでに動く行路程の分析から解明した。また飽和補獲率の値からn/の値を推定する新しい方法を議論した。